こんにちは。
私は1歳のダウン症の息子、れいの母です。
息子は生後2日目にダウン症の疑いを指摘されました。私は目の前が真っ暗になり、自分の人生がこれからどうなってしまうのか、不安で仕方ありませんでした。
私はダウン症に関して全くの無知でしたので、息子がそうとわかると、とにかくダウン症に関する本をたくさん読みました。ダウン症の子の発育や福祉サービス、身体のマッサージ、知的障害に対するアプローチ、育児エッセイ、ダウン症の方の母親が書いた手記や、ダウン症の方本人が書いた本も読みました。また、インターネットでも毎日検索していました。
そこで辿り着いたのは、Instagramでした。そこには、本だけではわからない、私の知らない世界が広がっていました。ダウン症の子の明るい笑顔。そのご家族の幸せな表情。周りの方々の温かいコメント。それらを見て、私はなんと狭い世界で生きていたのだろうと思いました。これから自分が生きる世界は、決して想像していたような真っ暗な世界ではなく、明るい笑顔と幸せに満ち溢れた世界なのかもしれないと、希望が湧いてきました。

息子の発達は、健常児の子と比べるととてもゆっくりです。1歳1ヵ月の時点で、お座りはできますが、ズリバイやハイハイはできません。もちろん立つことも歩くこともまだできません。しかし、成長のスピードなんて人それぞれ。人と比べる必要はありません。それよりも、我が子の一つ一つの成長をじっくりと見届けてあげてほしいと思います。
出来そうで出来ない…の繰り返しが続くこともあります。でもその分、初めて寝返りをしたとき、お座りをしたとき、その感動はひとしおです。
息子の成長を側で見てきて思うことは、ダウン症の子は本当に頑張り屋さんだということです。息子は歩くため、食べるため、生きるために、小さいうちからたくさん通院したり療育に通ってきました。ダウン症でなければ、そんな必要はなかったかもしれない。そう思うこともありました。
でもそれ以上に、頑張っている息子の姿はとても格好よく、私はそんな息子のことを誇らしく思っています。ダウン症だけでなく、合併症を持って産まれる子もいます。息子は心疾患があり、生後4ヶ月で手術をしました。小さな身体で大きな手術に耐えてくれた息子に、私は命の尊さを教えてもらいました。これからもきっと、息子は私にたくさんのことを教えてくれるのだと思います。

息子の笑顔は、周りを笑顔にします。
あなたの赤ちゃんも、必ずあなたを笑顔にしてくれるはず。
そして、あなたの赤ちゃんの誕生をたくさんの人が祝福しています。
生まれてきてくれてありがとう。
あなたと赤ちゃん、そしてご家族みなさんの幸せを心よりお祈りしています。
れいの母より

(北海道札幌市)