ダウン症について子どもに読む絵本

ご家庭にダウン症の赤ちゃんがやってきた時、ダウン症について教えてほしいのはパパとママだけではありません。きっとおじいちゃんもおばあちゃんも、兄弟たちも、何も知らないままでいたいはずがありません。

でも、「ダウン症」について正確に、かつポジティブに伝えることが出来る人は多くないのではないでしょうか。特に小さな子どもたちにも分かりやすく伝えるために、何かツールが必要だと考えて、この絵本を制作しました。

「ダウン症」は決して恐くないこと、ダウン症の子どもはゆっくり育ち、やがていろいろなことが出来るようになること、見た目は違って見えるけれど、心や気持ちはダウン症を持っていない子どもとほとんど同じであること、ダウン症のことを理解して、ありのままで愛してくれる家族や友達が必要なことなどを、子どもたちにとって優しい言葉と身近なイラストで教えてくれる絵本です。

本文はダウン症のお子さんに読み聞かせるために書かれていますが、ダウン症の子の兄弟・姉妹や、保育園や幼稚園のお友だちなど、4才以上のお子さんになら誰にでも読み聞かせることをおすすめいたします。

絵本を読む

「かみさまがせいちゃんをつくられた」
文 船渡川鈴子 絵 村田麗果

絵本を取り寄せる

この絵本をどなたにでもお取り寄せしていただくことが出来るようになりました。絵本の印刷・製本代として一冊500円と送料を寄付金として頂きます。絵本のお取り寄せをご希望の方は、以下の絵本お申し込みフォームに必要事項をご入力の上、団体へ送信してください。団体より送金先情報と金額をお知らせ致します。

送料は絵本の必要数によって異なりますので、下記料金表をご参照ください。

1冊210円
2冊250円
3〜12冊370円
13冊〜520円〜

イラストレーターさんからのメッセージ

こんにちは、村田麗果です。

私が障がいをもつお子さんたちと深く関わるようになったのは、大学の実習が初めてでした。その実習で、「何ができる、できないではなく、その存在が尊い」ということを子どもたちと関わる中で思いました。

UL316の絵本作成の依頼があったとき、踏み入れたことのない場所に一歩踏み出すような不安がありました。なぜかという私は美術を専門で学んでいないからです。それでも、力不足の私が絵本作成に踏み出せたのは、神様が私たち一人一人を命がけで愛して下さっている事、「わたしの目には、あなたは高価で尊い。(イザヤ書43章4節)」といつも愛の眼差しを向けてくださっている事を伝えたい、という強い思いがいつもあったからだと思います。

絵本を描くにあたっていつも思っていたことは、“変わることの無い無条件の神様の愛が注がれている様子が伝わるように”ということと、“その愛の中で生かされることは喜びである”いうことです。

私が持つせいちゃんのイメージは、いつも神様の愛を体いっぱいに受け取って喜んでいて、その喜びは、周りの人を自然と励まし、幸せな気持ちにしてくれます。

時には神様の愛を素直に受け取ることが難しい私たちだけれども、せいちゃんはそれが得意なのではないかな?と思います。神様が特別に与えてくれた、尊い力だなぁと思います。

そして、同じようにこの本を受け取る一人一人も、神様に大切に造られた尊い存在なんだということを知ってほしいと願っています。

拙い私の絵だけれども、神様の愛が、この絵本から溢れ、受け取る一人一人の心を満たしてください、と祈りつつ、描かせていただきました。