ご出産おめでとうございます!
私は67歳。ハルは私の3番目の子どもで次男、私が41歳の時に生まれ、今、26歳です。

ハルは少し身長が低いので、若く見られます。(うらやましい!) 今でも小学生に間違われ、バスや電車にひとりで乗っていると、「ボク、ひとり?」と心配して声をかけられるそうです。
ハルは週に5日間、仕事に行きます。勤務先は市の事業所で、事務補助として、受付や雑務をしています。働く人も利用者もシニアが多く、ハルは体調がシニア寄りなので、みなさんと話が合い、盛り上がるそうです。
上の子どもたちは社会人となり、家を出て結婚し、私たちは3人家族になりました。夫は定年退職をし、年金生活。なんとハルはうちの大黒柱なのです!夫は率先して掃除、洗濯をしてくれ、私は買い物、料理担当です。
ハルが生まれた時、将来のことなど、全く想像できませんでした。

ハルはダウン症ではありませんが、遺伝子の先天的異常による病気です。心臓に疾患があり、小学2年生で心臓の手術を受けました。
ところが、手術中に血栓が脳の血管に詰まり、右脳梗塞となり、すぐリハビリをしましたが、左半身に麻痺が残りました。
ハルは左利きでしたが、練習して右手で字が書けるようになり、身の回りのことも、ほとんど自分でできます。
高校卒業後、就労支援の事業所に通い、そちらの斡旋で、就職できました。

人生には、さまざまな試練があります。
聖書には、「試練とともに、脱出の道も必ず備えられている」と書かれてあります。夜があり、朝があります。明けない夜がないように、かならず明るい朝がきます。
子どもは、親が支えているようで、反対に子どもに支えられていることが多いです。親である私たちも、支えられ、生かされています。
これからも子どもとともに、笑顔いっぱいで、死ぬまで成長し続けたいと願っています。
ハルの母より

(千葉県)